天明堂が店舗を構える熊本市川尻町。
この町の「川尻小学校」(私の母校でもあります)では、数年前からとても面白い取組が行われていて、、、
(過去2年はコロナ禍で中止。写真は2018年のものです。)
その名も
「開懐世利六菓小学校(かわせりろっかしょうがっこう)」
【開懐世利六菓匠】とは川尻町に存在する6件の和菓子屋さんのグループで、ライバルでありながらも、技術や知識を合わせて地域の町おこしやイベントを一緒にしている仲間なのです。(もっと知りたい!という方はこちら)
毎年6年生が、6軒の和菓子屋さんの商品を仕入れて販売までするというものですが、、、
これが又とってもユニークで、
1班に15名~20名いますが、その中には代表取締役がいて、広報、仕入れ、会計、企画などの部署があり企業顔負けの組織なのです^^
それぞれにちゃんと名刺を持って挨拶に来られます。
自分たちで売る商品を選び、そのお菓子の特徴を調べ、卸価格交渉もしていきます。
私たちお店側も、POPやチラシの書き方、陳列の仕方、レジでのやり取り、お客様への感謝の気持ちをどう表現するか、などを伝えサポートします。
そして当日。
小学校の体育館で、
いよいよその日限りの販売会開始!!
あらかじめ広告を作って配っているので、集客はバッチリ。
地域の方や保護者の方が行列を作ります。
入ってきたお客様に
「いらっしゃいませー!」と元気にご挨拶!!
初めは声を出すのが恥ずかしい子供達も、だんだんとノってきて積極的にアプローチしていきます。
商品が少なくなればお店に電話をして追加仕入れをしますが、
この追加が毎年追いつかないほど出るのが【ちーまん】なのです(やっとちーまんの話きた!!)
ちーまんはサクッと生地にクリームチーズ、ちょっと塩気の効いた洋風饅頭。
地元の子供達にも大人気のお菓子なので、おすすめにも熱が入ります^^
焼き立てを持っていくので、なおさらお客様の目を引き、
あっという間に完売をして店じまい。
お金の計算をして仕入れ商品の支払いをします。
税金を納めるところまではないにしても^^6年生にして、商売の面白さを知れるなんて!!
当店には子供達だけでお菓子を買いに来たり、奥の喫茶でお茶したりしてくれます^^
それもこれも地域をあげて大人が伝統文化や川尻の歴史を伝える努力をしている賜物だと,
とても嬉しく思います。
そして、川尻町を誇りに思う子供達が大きくなり、色んな人生の節目にそれぞれお気に入りのお菓子屋さんを利用していく事でしょう。
最後まで読んできただき、ありがとうございました。
コメント